SNSを使っていて、「いいね」の数が少ないと不安になったり、誰から反応があったかを何度も確認してしまったりすることはありませんか?
誰かの投稿と比べて落ち込んでしまったり、「もっと注目されたい」「もっと認められたい」という気持ちが止まらなかったりする。そんな気持ちに疲れてしまっている人は、実はとても多いのです。
この記事では、「SNSのいいねが気になってしまう心理」を紐解きながら、心が少しでも軽くなる考え方と、具体的な対処法について一緒に探っていきます。
SNSの「いいね」はなぜ気になる?
まず理解しておきたいのは、「いいね」が気になるのは、あなたが弱いからではないということです。
SNSは「承認欲求」を刺激するように設計されており、いいねの数やコメントの反応は、「自分が他者にどう見られているか」を可視化するツールになっています。
特に、日常の中で孤独を感じていたり、自分に自信が持てないとき、他者からの“肯定”が強く求められるようになるのです。
その結果、「たくさんの人にいいねをもらうこと」が、自分の価値の証明のように感じられてしまいます。
いいねの数が少ないと感じる不安の正体
「今日は全然いいねがつかない」「あの人の投稿はすごく反応がいいのに…」そんな風に落ち込んでしまうとき、あなたの中では「評価されなかった自分には価値がないのでは?」という思考が働いています。
でも本当にそうでしょうか?
実際、SNSの反応にはアルゴリズムやタイミング、投稿の内容よりも「表示される運」も大きく影響します。
つまり、いいねの数=その人の魅力、では決してないのです。それでも気になってしまうのは、日常の中で“自分はこれでいい”という安心感が不足しているときです。
SNSと現実の自己評価を分けて考える
SNSの世界では、見栄えのよい写真やリア充感のある投稿が目立ちがちです。しかし、それがすべての人の「本当の姿」ではありません。
多くの人が、ほんの一部の“盛られた瞬間”を切り取って投稿しているだけです。それを事実と受け取り、自分と比較してしまうと、「私はつまらない」「私には魅力がない」と感じてしまう。
大切なのは、SNSの中の自分と、現実の自分の評価を混同しないことです。
SNSはあくまで一部の演出。
本当のあなたの価値は、SNSの反応では測れません。
SNSに支配されない心を育てるには
「いいねが欲しい」という気持ちがあるのは自然なことです。
誰だって認められたいし、つながりを感じたいのは当然です。
ただ、それに振り回されすぎると、自分の感情や行動の基準が“他人の反応”になってしまい、自分の人生を生きている感覚が薄れていきます。
だからこそ、自分自身としっかりつながる時間を持つことが大切です。
たとえば、日記を書く、スマホを置いて散歩する、音楽を聴く、自然の中で過ごす。
「誰かに見せるためではなく、自分のための時間」を増やすことで、他者評価ではなく自己評価の感覚が育っていきます。
本当のつながりは「いいね」の数ではない
SNSでつながっている人の数や、いいねの数が多いことが、人間関係の深さを示すわけではありません。
たった一人でも、心を開いて話せる人がいれば、人は救われるものです。
見栄えのよい世界の中で孤独を感じるよりも、少数でも信頼できる関係の中で安心していられる方が、心はずっと満たされます。
だからこそ、「誰かと比べて多い・少ない」で自分の価値を決めるのではなく、「私はどんな関係を築きたいか」という視点を持つことが大切です。
「いいねがなくても、私には価値がある」と思えるように
もしあなたが、「いいねが少ないと不安」「人から認められないと自信が持てない」と感じているなら、それは自分自身をちゃんと見つめてあげるサインです。
たくさんの人に認められる必要はありません。あなたがあなたを認めてあげること。それがすべての土台になります。
自分の好きなことに集中する、夢中になれることを見つける、誰かにやさしくする、ありがとうを言う。
そういった積み重ねの中で、「SNSのいいね」が心の中心から少しずつ離れていき、自分の中にある“本当の価値”に気づけるようになります。
あなたは、すでにちゃんと価値ある存在です。どうかそれを、誰かの反応によって決めないでください。